Дорогим россиянам
Дорогой друг Надеюсь, что у вас и ваших близких все хорошо. К сожалению в эти трудные времена не все россияне и не многие украинцы могут так сказть. Война в Украине изменила жизнь миллионов людей и весь мир обеспокоен происходящим. Я уверен, что вы тоже. Цитирую здесь письмо одной русской, которая, являясь патриотом России, выразила в нем и мое отношение к этой войне. Если хотите проверить достоверность ее заявлений и если у вас есть такая возможность, зайдите на сайт любой точки мира — Азия, Африка, Южноая Америка, европейские страны, не входящие в НАТО, такие как Австрия, Швейцария или Швеция. Там вы найдете новости, фотографии и видео, которые сильно отличаются от того, что показывает вам Кремль. Например, India Today (Индия Сегодня). Здесь вы увидите фотографии войны, унесшей жизни многих украинских мирных жителей и молодых российских и украинских солдат. Здесь вы увидите кадры ужасного ущерба, нанесенного многоквартирным домам, школам и другим гражданским строениям. К сожалению, вы также увидите фотографии и видео большого количества танков и военной техники российской армии, уничтоженных в ходе войны. Только Бог знает судьбу тех, кто в них был. https://www.indiatoday.in/topic/Ukraine А если вы не можете зайти на любой из этих сайтов - значит Кремль блокирует вам доступ к ним. Зачем Кремлю блокировать ваш доступ? Думаю, мы все знаем ответ. Будем надеяться и молиться за прекращение войны, за мир и безопасность, за счастливые семьи повсюду. Вот письмо, написанное русской женщиной, которое объясняет вещи лучше, чем я. Спасибо, что прочитали мое сообщение. Дорогие соотечественники, Россияне! 24 февраля 2022 года наша с вами страна напала на соседнее сувернное государство и развязала братоубйственную войну с самой близкой нам нацией - украинским народом. Путинская пропаганда откровенно лжет вам о целях и намеренно скрывает факты этой ужасной “спец. oперации” Города Харьков, Мариуполь, и пригороды Киева полностью разрушены бомбежками. Мирные жители, в том числе дети, гибнут каждый день, поскольку наша армия намеренно наносит удары по многоэтажнам домам, школам, детским садам, и другим невоенным объектам. По данным ООН, четыре миллиона украинцев сейчас являются беженцами в соседних странах. А из тех кто остался в стране, десять миллионов покинули свои дома и должны жить в убежищах, и даже эти убежища обстреливаются ракетами и бомбами. Это самый большой миграционный кризис со времен Великой Отечественной войны! В это трудно поверить, но это факты, которые вы можете найти на любом сайте новостей за пределами России. В России больше нет честной и объективной информации-Кремль и все гос. kаналы, включая Первый, лгут вам, а независимые от Кремля источники заблокированы. Если вы знаете кого-то у кого есть родственники, друзья или просто близкие люди живущие в Украине или служащие в Российской армии - поговорите с ними, спросите что им известно. Если у вас есть родственники или друзья в Украине или есть в семье срочники, контрактники или профессиональные военные служащие Российской армии и вы знаете информацию из первых рук - пожалуйста делитесь с нею со своими знакомыми. Сегодня без VPN получить доступ к независимым новостям в России просто невозможно. Поэтому Вы -это единственный ресурс правдивой информации. Россияне должны знать правду, должны понимать, что власть в стране захвачена бандой военных преступников. Путинская стратегия захватить Украину за три – четыре дня полностью провалилась потому что не была готова к такому сопротивлению. Вся Украина встала на защиту своего Отечества. Российская армия, деморализованная и погрязшая в коррупции, совершенно не готова воевать: наши солдаты - это пушечное мясо. Их бросают как дрова в топку- без жалости и сожаления. Посмотрите это интервью с Валентиной Мельниковой секретарем Союза комитетов солдатских матерей России:https://www.youtube.com/watch?v=vq7bAYFi-jE&t=2509s
アノニマスのスクワッド303より転載
ロートの配信(16)特別編(終盤)
★前回までのあらすじ★
・異世界から来たヴァンパイアの『ロート・ハール』は、『ミサトさん』という人間の家に居住中。
・使い魔の猫がやってきて噛みつかれたロートは気絶し、気づいたら犯罪組織の創始者を目の前にして、牢屋でミサトさんと共にロープで縛られていた。
☆
そんなイカロス・イカロを目の前に、ロートとミサトさんは牢屋のなかでロープで縛られています。
「さて、作戦を開始しよう。クロノン、こっちへ来い!」
バカロスがそう言うと、少し白が入った黒猫が1匹、バカロスに駆け寄りました。
クロノンという、先ほどロートの首筋を噛んだ猫です。
「ご主人様!ご命令、お待ちしております」
そう言って、主人であるバカロスの足に身体を擦り寄せます。
ふとミサトさんを見ると、
猫が喋ったことに仰天し、開いた口が塞がらないような表情をしていました。
「ミサトさん、とりあえず静かにね。ビックリするような魔法を見ても、叫んだら余計に危険になるから」
ロートは小声でそう伝えると、
敵に気づかれないよう無言・無表情で静止したまま、
ドラネさんに魔法でテレパシーを送る試みを始めました。
「クロノン。ロート王女の魔法を無効化しろ!」
「かしこまりました!」
猫のクロノンはその身体能力を生かし鉄格子の隙間から牢屋に入り、
ロートの顔を引っ掻きながら『すべての魔法を無効化する!』と叫びました。
『ロート・ハールさん。すべての魔法が無効化され、使用不可となりました』
魔法の行使完了を知らせるアナウンスが、どこからともなく聞こえてきました。
☆
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ロートの配信(15)特別編(後半)
★前回までの復習★
・異世界から来たヴァンパイアの『ロート・ハール』は、『ミサトさん』という人間の家に居住中。
・使い魔の猫がやってきて、噛みつかれたロートは気絶中。
☆
ふと目を覚ますと、ロートは真っ暗闇のなかにいました。
(おかしい。ヴァンパイアの魔法で自動的に明るく見えるはずなのに、そうならないという事は、魔法を無効化する魔法をかけられているってこと。これは非常に危険なことのはず)
(それにしても、ここは一体どこなんだろう?)
身体の感覚から、自分が今立っていることは分かるのですが、星1つ無い真っ暗闇で魔法も使えないので、ここが一体どこなのか見当もつきません。
☆
「自分が今、どこにいるかも分からないようだな。ロート・ハールよ」
どこからともなく、聞き覚えのある男性の声が聞こえてきました。
「その声は!?えっーと、たしか…密林の騎士団の……トップの人……。誰だっけ?」
「俺の名を忘れるとは良い度胸だな。俺の名はイカロス・イカロ。イカロ地方ナンバーワンの犯罪組織『密林の騎士団』の創始者だ!」
「ああ、たしかそんな名前だったわね。王子という身分でありながら、違法薬物に手を染めて逮捕されたことで、王室を永久追放されたお馬鹿さんでしょ?」
「テメー、誰に口聞いてると思ってんだ!?過去はどうであれ、俺は今、犯罪組織のトップなんだぞ?」
「そんなこと分かってるわ。お得意先の麻薬農家をドラネさんに空爆されて、経営が大ピンチになった犯罪組織でしょ?」
「テメー、人を怒らせる天才か!?」
「そうですが、何か?」
「さてはテメー、自分が今、どういう状況か分かってないな!!」
「分かる必要はないわ。あんたみたいなポンコツが私を誘拐してドラネさんに何がを要求したところで、すぐに失敗するのは目に見えているから」
そのとき、急に電気がついたかのように辺りが明るくなりました。
魔法を無効化する魔法が解除されたのでしょう。
男性でありながら銀の長髪で、犯罪組織『密林の騎士団』の幹部以上の制服である、真っ白いスーツを着ています。
全体的に白っぽいので、赤い眼球がやけに目立ちます。
通称、バカロス。
かつてイカロ地方の王子という身分でありながら、違法薬物に手を染め王室を追放された経歴から、ネット上や口コミでは『バカロス』と呼ばれています。
その後、『密林団』という犯罪組織で麻薬販売に携わるも、『元・王子とは信じられないほど仕事が出来ない』と上司に馬鹿にされた事に激高し、魔法による暴力を振るったとして、『密林団』を追放された…と週刊誌には書かれていますが、真偽は不明です。
それから約一年後、『密林の騎士団』という犯罪組織を自ら立ち上げました。
『密林の騎士団』はイカロ地方に麻薬を蔓延させ猛威を振るっていましたが、お得意の麻薬農家をドラネさんに空爆されてからは、下り坂です。
☆
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※ストーリーとは話題が変わりますが、4月はカルト集団が流行りがちで、魔術結社を名乗る洗脳組織も多数活動中なので、皆さんお気をつけ下さい。
当たり前ですが魔術結社を名乗るマトモな団体などほとんど無いと言ってよく、パッと見の人当たりの良い洗脳のプロや詐欺師まがいも多いので、魔術結社を名乗る団体は基本は真っ黒だと知っておきましょう。
たとえ魔術関係者を名乗る人に向こうから話しかけられても、詐欺師の言葉には耳を傾けないのが賢い行動です。
詐欺師は、いかにも優しく筋道立てて、理路整然と嘘をつくケースが多いので、声を聞くだけで『猛毒』だと考えましょう。
ロートの配信(14)特別編(前半)
こんばんは。
ヴァンパイア 系Vライバーの『ロート・ハール』です。
語り手がミサトさんからロートに戻ります。
☆
…というのも、
今までロートとミサトさんが一緒に暮らすようになるまでの過程のお話をしていたのですが、
それとは別に、重大な事件が起きてしまったからです!
なので、出会う前後の出来事のお話はいったん中断して、
家に化け猫が攻め込んできて憑依(ひょうい)されてしまった件について、
お話しようと思います。
☆
あれは、今年、2022年3月30日のことでした。和暦だと令和4年になります。
3月30日の深夜2時ごろ。
ヴァンパイア本来、夜行性なので…
この時間に眠っているのはヴァンパイア としては昼夜逆転なのですが、
ロートは人間のミサトさんに合わせて、
ぐっすり眠っていました。
深夜に突如、猫の鳴き声が大音量で聴こえてきましたが、
どうせ夢に決まってると思い、無視し続けてまた眠りました。
しかし、あまりにも長い時間、しかも大音量で聴こえてくるので、
ひょっとしたら夢ではないかもしれない、と思いロートは目を覚ましました。
布団から起き上がり完全に覚醒しましたが、やはりまだ猫の鳴き声は聞こえてきます。
(この鳴き声、夢じゃないんだ…)
猫の鳴き声は、なんだか怒っているような、何か不満を訴えているような鳴き声でした。
(今住んでいるアパートはペット禁止だし、今どき野良猫も珍しい。一体、どういうことだろう?)
ロートは玄関のドアの鍵穴から、そっと外の様子を確認しました。
すると1匹の黒っぽい猫が、必死に何かを訴えていました。
猫の鳴き声なので意味はわかりませんが、何かを人間の言語で伝えようとしている……そんな感じでした。
(可愛い💕めっちゃ可愛い💕…って癒されてる場合か!?迷子の飼い猫なら、飼い主は探しているはずだから…)
「ロート、どうしたの?鍵穴なんか覗いて?」
ちょうどそのとき、ミサトさんも起きてきました。
「今、大音量で猫の鳴き声が聞こえてるでしょ?それで鍵穴を覗いたら、猫がいて…」
「猫の鳴き声なんて聞こえないよ。ロート、幻聴じゃない?」
そう言いながら、ミサトさんは玄関のドアを開けました。
「ほら、猫なんていないでしょ?……って、いた!?」
猫はドアが開いた瞬間、ロートに飛びかかってきました。
ロートは咄嗟に魔法のバリアでガードし、そのまま球体状の結界で猫を包み込みました。
結界に包まれた猫は、球体のなかで空中浮遊をしながらジタバタと暴れ回っています。
不自然な空中浮遊を続ける猫を、魔法を見慣れていないミサトさんは、驚愕の表情で見つめています。
「使い魔ね」
ロートはボソッと呟きました。
「使い魔って何?」
ミサトさんが質問してきました。
「ヴァンパイアの血を動物に飲ませて契約の儀式をすると、その動物を使い魔にすることができるのよ」
「へ〜」
「猫の使い魔は、化け猫とも呼ばれているわ」
「そうなんだ。使い魔ってパシリみたいなイメージがあるけれど、実際はどうなの?」
「パシリだなんて、とんでもない。動物はヴァンパイアの使い魔になる事で、そのヴァンパイア と同じくらいの知識や知能を持つことができるのよ」
「そうなんだ。でも、命令には絶対服従なんでしょ?」
「そんな事はないけど、ほぼ例外なく使い魔は積極的にヴァンパイア の機嫌をとるわね。
命令に自ら背く使い魔なんて、聞いたことすら無いわ。
契約によって結ばれたヴァンパイアと使い魔は対等だから、
どちらか一方が契約破棄を宣言すれば、契約は無効になるの。
でもその場合、使い魔は何の記憶もなくなり元の普通の動物に戻ってしまうのよ」
🇺🇦
「へ〜。それは戻りたくないわね」
「でしょ?そう思うから、使い魔は喜んで契約したヴァンパイアの役に立とうとするのよ」
「そうなんだ。でもそれって対等じゃないよね?
『契約したヴァンパイアと使い魔は対等』ってどう考えても対等じゃない気が……」
「痛い‼️」
そこまで話したとき、急に首筋に激痛が走りました。
「しまった❗️話に夢中になり過ぎて不注意だった。いつのまにか化け猫に結界を解かれて、首筋に噛みつかれた」
ロートは首筋に噛みついた化け猫を引き剥がすため、意識を集中させ魔法を発動させました。
ロートは化け猫の魔法を無効化する魔法を発動したのですが、相手の化け猫の方が魔力が高いのか、パワー負けしてしまい、そのまま気を失ってしまいました。
↑ロートとミサトさんが大好きなお茶🍵❤️
ロートの配信(13)
※引き継ぎ語り手は、ミサトです。
ふと目を覚ますと、昨日まで白かった冷蔵庫が、いつの間にか真っ赤になっていました。
幻覚かもしれないと一度目をつぶり、もう一度見ましたがやはり真っ赤でした。
(何者かが寝ているあいだに侵入し、冷蔵庫を赤いタイプに取り替えた!?
いやちょっと待って、そんな目的の分からない事する人、いるわけない!!
認めたくはないけど、やっぱり幻覚としか…)
☆
そこまで考えたとき、赤い冷蔵庫がパカっと開き、なかから少女が現れました。
「ギャー‼️不審者‼️」
思わず絶叫し、全力疾走で玄関を出てドアを閉めました。
そこまでしたあと、昨日の出来事を思い出しました。
(たしか私、しばらくロート王女とかいうヴァンパイアと暮らす予定だった。
そう考えると、さっきの少女がロート王女なのでは?
だとしたら相当、失礼な事をしてしまった事になる…。
確認する予定だった床文字のメッセージも、寝落ちして見れなかったし…)
私は勇気を振り絞り、もう一度ドアを開けました。
☆
するとそこには、赤いショートヘアに赤い眼球の、12歳くらいの女の子がいました。
ゴスロリ風のワンピースを着ています。
「えっと、あなたがロート王女ですか?」
私が聞くと、女の子はドギマギしながら1枚のカードを私に見せました。
『日本語は、まだほとんど分かりません』
聞いたことのない外国語で独り言を言うと、さらに別のカードを見せてきました。
『はじめまして。私がロート・ハール王女です。しばらく泊めさせていただきます。よろしくお願いします』
(…そっか……ドラネさんが言ってた『ロート王女』って、この子のことなのね……)
☆
数分後。
私は自宅に戻り、朝ごはんの準備をしていました。
ちょうどご飯が炊けたので、それに納豆をかけ、サバ缶も別のお皿に開けました。
ロート王女とかいう謎の少女もいるので、2人分作りました。
そこまで出来たとき、はっと気づきました。
(そういえば、納豆って苦手な人、多いんだった……)
↑ストーリーとは全く関係ありませんが、疲れたときや身体を動かす前などにオススメのゼリーです。
味も良し👌
ロートの配信(12)
※語り手がミサトに変わります。
誘拐事件のあと、体調を崩した私は昼夜を問わず、自宅で寝てばかりいました。
そんな生活が2日ほど続いた頃、深夜0時にいきなりスマホに電話がかかってきました。
(こんな時間って事は、きっと緊急事態だと思う。親戚で誰か死んだとか)
そう思って慌てて電話に出ました。
「こんばんは。ミサトさんですよね?」
聞き覚えのある声。
たぶんドラネさんでしょう。
「はい」
「こちらドラネ・バタ・シャボリです。深夜に申し訳ございません。緊急の連絡です」
「こんな時間に一体、どうしたのですか?」
「誘拐されたとき、ロート王女が魔法の実験台にされたのは、ご存知ですよね?」
「はい。そのときは寝てましたが、後で異世界警察からそのような説明を受けました」
「…本当に申し訳ないのですが、その際、ロート王女がミサトさんと専属契約する魔法まで、かけられてしまった事が発覚しました」
「そうですか。専属契約とは何ですか?」
「ヴァンパイア が人間と専属契約をすると、
その人の血しか吸えなくなり、2人のうちどちらかが死ぬと双方が死ぬ事となります」
「デメリットだらけの契約に見えますが、メリットはあるのですか?」
「メリットは特にありません。
なのでこのような契約は滅多に結ばれませんが、3件ほど前例が確認されています。
いづれも、人間とヴァンパイアが思想的なつながりを感じ、忠誠の証として専属契約を結んだケースです。
しかし今回の4件目は、ほかの3件とは違い、双方の合意なしに第3者によって無断で結ばれたものです」
「無効には、ならないのですか?」
「無効化するように裁判所に申請中です。無効化が拒否される要素は無いのですが、申請してから承諾されるまで、最短でも1か月はかかります」
「そんな…。勝手にかけられた魔法でも、解除はできないのですか?」
「はい。契約する魔法も、契約解除する魔法も、裁判所の許可なく使用できないシステムとなっております」
「でも、契約する魔法をかけた人…ではなくヴァンパイアは、無断だったんですよね?」
「はい。
容疑者2人は、どちらも違法な犯罪組織に所属しているヴァンパイア です。
異世界警察が容疑者2人に取り調べを行っていたのですが、失踪されてしまいました。
現在、異世界警察とヴァンパイア連邦共和国の警察が、容疑者2人を総力をあげて捜索中です」
私は心のなかで、異世界警察は案外、無能かもしれないと思いました。
「ミサト様には申し訳ないのですが、契約の無効化が認められるまでの1か月間、ロート王女に血を捧げていただけないでしょうか?」
「量にもよりますが…」
「1日100ccです」
「なら問題ありません」
「ありがとうございます。血の受け渡しなどはどのようにいたしましょうか?」
「わざわざ毎日渡しに行くくらいなら、いっそ、ルームメイトとして一緒に住むのもありだと思います。ロート王女さえ良ければ。
実は私も、ヴァンパイア ってどんな存在が、すごく気になるんです」
「それは助かります!今からロート王女に連絡しますね。
本人の同意はおそらく得られるでしょうが、どちらにせよ、結果はまた、床に魔法で文字を浮かべて知らせます。
それでは、失礼します」
通話はここで終わり、私は床に魔法で文字が浮かぶのを楽しみに起きていたかったのですが、すぐに眠ってしまいました。
※この続きは来週書きます。
ぜんぜん関係ない話題となりますが、
はフェイク動画ですよね?
猫が人間のようにしゃべる動画ですが、事実かフェイクか気になります
↑ストーリーとは全く関係ありませんが、週刊少年サンデーは本当に面白いです❗️
↑近くに書店やコンビニが無い人は、ここで定期購読するのもオススメ👍
ロートの配信(11)
※引き継ぎ、語り手はロートです。
「なっ、何を注射器で入れるつもりですか!?」
ロートは焦りましたが、ロープで身体を縛られているため、逃げる事も闘うことも出来ませんでした。
「とりあえず、打ってから説明する」
そう言って、白衣を着た中年の男性は、ロートに注射を打ちました。
すると突然、まばゆい光がロートを包み込み、しばらくして消えていきました。
「ワシの名前は、松尾博士。違法なヴァンパイアで、非合法科学者だ」
「…で、アンタがさっき打った注射は何の注射だったの!?」
「アンタではない、松尾博士と呼べ」
「………」
「あれは、黒魔術の魔法薬だ」
「黒魔術!?注射器の魔法自体、聞いた事ないんですけど」
「今、聞いただろ。ワシが昨日、発明した薬だ」
「昨日って…。っていうかアンタ、急に身体デカくなってない!?」
「アンタではない!松尾博士だ。あれ!?ずいぶんと容姿が子どもに戻ってしまったな。こんな副作用は想定していないぞ」
「えっ!?どういう事!?」
混乱するロートに、松尾博士が鏡を持ってきました。
「嘘!?子どもの頃の姿になってる!?」
ロートはなんと、自分が12歳くらいの頃の容姿に戻っていました。
「どういう事!?」
「ワシもよく分からん。あくまでワシは、打ったら死ぬ毒薬注射魔法を開発したつもりだったんだが、死んでもいないし、想定していない副作用も起きているし…」
「おい!コラ!定期的にお金を払ってもらう算段だったが、1回目で殺すつもりだったんかい!」
敵のはずのマッチョな男性までが、これには驚いたようでした。
「毒薬なんて注射したの!?酷い!!」
ロートは怒り狂ってしまいました。
そのとき、部屋に警察官が乱入してきました。
しかし日本でよく見られる警察官とは制服が微妙に違う、女性の警察官でした。
「こちら、異世界警察です。指名手配犯を2名発見。今から撃破します」
松尾博士とマッチョな男性に向け、異世界警察官がロケットランチャーを容赦なく発射します。
数分後…。乱闘の末、松尾博士とマッチョな男性は捕らえられました。
警察官の女性は軽い怪我を負いましたが、命に別状はありません。
ロートとミサトさんも無事に保護されました。
そのとき、部屋に大慌てのドラネさんが乱入してきました。
「みんなごめん。軍事演習長引いちゃった。私がいない間に、いろいろ大変な事が起きちゃったみたい!」
☆
ドラネさんが軽く指を鳴らした瞬間、ロートと隣にいる女性を縛っていたロープが、はじけるようにして切れました。
『こちら、異世界警察です。シャボリ地方の王女にて士官学校の教官である、ドラネ・バタ・シャボリさんで間違いないですよね?』
「…はい、そうですが」
「あなたが留守にしている間に、ロート・ハール王女と人間女性1名が誘拐され監禁されていました。
もちろん、悪いのは加害者でドラネ王女を責めるつもりはありません。
しかし異世界警察としては、もう少しセキュリティ強化することをオススメします。
それでは、容疑者2名の取り調べを開始します。
また何があれば、ご連絡お願いします」
そう言って異世界警察の女性警官は、松尾博士とマッチョな男性に取り調べを始めました。
ちょうどそのとき、ドラネ王女はロート王女の変わり果てた姿に驚愕の表情を浮かべました。
「ロート王女!?ですよね?」
「あっ、自分でもよく分からないのですが、変な魔法薬の注射を受けたら、どういうわけか子どもの頃の容姿に戻ってしまいました」
「ヤバくない?」
「ヤバいですが、それより隣にいる人間の女性は大丈夫でしょうか?」
女性はこの状況にもかかわらず、爆睡していました。
「大丈夫。寝てるだけよ。念のため魔法で異常が無いか調べてみたけど、特に問題はないわ」
「なら、良かったです。この状況で熟睡できる度胸が羨ましいです」
「たしかに」
ドラネさんが苦笑いしながらも同意してくださりました。
「は〜。よく寝た。って、ここどこ!?」
ロートと一緒に監禁されていた女性が、今ごろ起きたらしいです。
「私はドラネ。ミサトさんで間違いないわね?」
「あっ、動画に出ていらした方ですね。ミサトです。よろしくお願いします!って、なんでこんな場所に…」
「たぶん睡眠魔法をかけられたんだと思うわ。眠りにつく前の記憶は残ってるかしら?」
「深夜0時より少し前に、ホテルの一室の『会場』の前に着いていました。
待ち時間にスマホでゲームをしていたら、ふと気づいたときには目の前に2人の男性がいました。
マッチョな男性と、研究者っぽい感じの男性でしたね。
挨拶でもしようかと考えていたら、どういうわけか急に意識が朦朧としてきて…気づいたら、今いる場所にいたという状況です」
「そのマッチョな男性と研究者っぽい男性って、この2人かしら」
そう言ってドラネさんが写真を持ってきました。
「ええ、まさにその人です!」